事業内容詳細
電動パワーステアリング(EPS)関連事業
EPSとは?
パワステの無い古い自動車を運転したり、エンジンを切った状態での据え切りを行えばわかりますが、人間の力だけでハンドルを回すには非常に大きな力が必要となります。
ハンドルの重さは自動車が普及していく中で解決するべき課題の一つとなり、油圧式のパワーステアリングが開発されました。ハンドルを軽く回すという点では十分ですが、常に油圧ポンプを動かすために燃費の悪化、あるいは配管の制約で搭載が困難であるなどの問題もありました。
それらの問題を克服するのが電動パワーステアリング(EPS)です。当初は油圧パワーステアリングに対して低燃費・省スペースが主なメリットとして小型車を中心に使用されてきました。近年ではEPS自体の高性能化に加え、自動車の高機能化やさらなる燃費への要求などを背景に、乗用車においては不可欠の装備となっております。
今では一般的になったレーンキープアシストやパーキングアシストはEPS無しに実現はなかったでしょう。自動運転の普及となればEPSの果たす役割はますます大きいものとなるでしょう。
EPSの開発・試作・量産
自動車メーカーを顧客に持つ大手サプライヤー以外で、おそらく世界で唯一EPSの開発が可能なのが弊社です。
大量生産への対応や量産コストなどは大手サプライヤーには敵いませんが、小規模メーカーとして小回りの利く開発と比較的リーズナブルな価格での開発対応が強みとなっております。
弊社のEPSをベースに、部品の組み合わせと最小限の新規部品を用いることで、短期間で用途に合わせた試作EPSを開発することが可能です。
量産車への製品供給実績もあります。大手サプライヤーが対応のしにくい比較的小規模の量産を想定している場合はご相談ください。
ECUの開発も社内で行っておりますので自動運転用のアクチュエータとして用いるなど、EPSを拡張した用途にも対応することが可能です。
また、後述のようにサスペンションの設計開発の知見を活かして、ジオメトリー等も含めた総合的な観点からEPSのご提案を行う事も可能です。
EPSの製造・販売
EPS開発業務では、自動車メーカーや試作車メーカーなどを相手に、専用品の開発という形で仕事をさせていただききました。
しかしながら、「専用品でなくても良いので使いやすいEPSを売ってほしい」という引き合いも多くいただいておりました。用途としては、クラシックカーの改造や競技用車両への使用です。
こういった用途では従来は他車から中古品を「流用」という形でEPSを用意するケースが多いようですが、このような場合電気系は完全にブラックボックスとなっています。
車両に合わせた調整ができないために、もともとのEPSの性能も発揮できないばかりか、トラブルの原因になることも予想されます。
そこで、弊社では汎用EPSの一般販売も開始いたします。
簡単な配線で確実に動作することと、車両に合わせた細やかなセッティングが可能という事で、「流用品」に比べると性能面で圧倒的に有利だと考えております。
取り付けに必要なブラケットやシャフトなどはお客様の方で準備していただく前提により、開発品と比べて安価かつ短納期でお届け可能となっております
さらに、根強い人気のクラシックMINIに関してはボルトオンのEPSキットとして発売いたします。先行して’97以降に対応したキットを発売し、追って'96以前に対応した物を発売いたします。
必要な部品が含まれておりますので、特別なスキルが無くても簡単に取り付けしていただく事が可能です。
幅広い用途や好みに対応できるよう、入念なテスト走行で味付けを行いました。ぜひ本物のEPSの性能をご体感してください
自動車関連設計・開発
自動車関連の設計全般、特にステアリング・サスペンション関連の開発も弊社の得意分野の一つです。
小型EV車両、高性能レーシングカー、バスやトラックといった大型商用車両での実績があります。
ジオメトリ解析、機構解析、FEM解析などが自社内にて対応可能です。
国内外のサプライヤーとの協力で、部品の製造・強度試験にも対応可能です。
EPSを中心に、ステアリングシステムやサスペンション、フレーム廻りをトータルで提案できます。
ラック&ピニオン一体式のEPSへの変更や、その場合のジオメトリー調整なども一貫して行うことが可能です。
EPS用ECUの開発
弊社内でECUの開発を行っております。
使用用途に合わせた自在にセッティングが可能なうえ、ACBなどの周辺機器と組み合わせる事で高い拡張性を持たせてあります。
また、近年問い合わせの増えている自動運転やステアバイワイヤーへの対応を進めるため、ECU一体型ブラシレスモーター(パワーパック)の開発も進行中です。
モーター自体も角度センサーとして機能するため、自動運転に不可欠な冗長性を高める事が可能となります。
FRP部品の製造
クラシックカーやワンオフカー向けに、ワンオフのFRP部品の製造もおこなっております。
職人が一品ごとに魂を込めて作成いたします。
作例に関してはこちらをご覧ください。
会社概要
商号 | ARJ株式会社 ARJ Co.,ltd. (英) |
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設立年月日 | 2013年7月1日 |
資本金 | 3420万円 |
事業内容 | 電動パワーステアリングの開発から販売まで 自動車関連受託開発・設計 電子製品開発・設計 技術コンサルティング FRP部品の製造 |
取引銀行 | 三井住友銀行 名古屋支店 大垣共立銀行 可児支店 paypay銀行 すずめ支店 |
会社所在地 |
〒509-0247 岐阜県可児市塩河431-2 |